Paris Gourmand パリのおいしい日々2

パリ国立オペラ座バレエカニンガム&フォーサイス&ジェレミー・ベランガール引退公演 Ballet de l'Opera de Paris

9,13 mai 2017

9 mai:
Belingard/Cunningham/Forsythe.
J’ai choisi cette date pour voir Ludmila, Eleonora et Francois. Hélas, personne s’est montre sur la scène😢
Heureusement, extraordinaire Jérémie était la. Lui et sa pièce étaient sublimes, tout simplement! Il me manquera beaucoup…
Bravo a Hana, Lydie et surtout a Pablo dans Herman Schmerman.
9日。
オペラ座バレエ。カニンガム・フォーサイスプログラム。アメリカ人振付家対決だね。
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リュドミラとエレ&フランソワが見たくてこの日にしたのに、全員揃って欠席って、、😢
カニンガムのウォークアロウンド・タイムは、私には知的すぎ。マルセル・デュシャンとジャスパー・ジョーンズの勉強し直そう。なんとも言えない50分間の果て、いくつかのブーイングとともに幕。隣人は30分くらいで途中退席。見るのが耐えられなかった?と聞いたら、トイレに行きたかっただけ、と。ほんとかな(笑)?
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フォーサイス2作品は、ダンサーたちが役不足すぎる。トリオ、リュドミラがいればキュッと引き締まったでしょうに、彼女がいないと、ファビアンとシモンの頑張ってフォーサイスっぽくしてます!感が強すぎてバタバタするだけ。この二人、もう少し期待していたのだけど。
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ヘルマン・シュメルマンの主役二人は、フォーサイスに必要な遠心力ゼロ。クインテットの5人の方がずっとよく、特にパブロはブラヴォ!彼、去年のフォーサイス作品もすごくよかったっけ。ハナちゃん、リディーといったフォーサイスを踊れるダンサーも揃い、ほんと、クインテットに救われた。ああ、フランソワ&エレで見たかった、、。

昨夜の4作品中、唯一感動したのは、最初に上演されたジェレミー・ベランガールのスケアリー・ビューティー。土曜日に引退してしまう、大好きエトワール。野生動物の美しさとしなやかさを彷彿させる抜群の存在感と強烈な動きを持つ、オペラ座の主流から外れたダンサー。もうかなり前からオペラ座の舞台にはほとんど立たず、音楽やもっと自分らしさを生かせる舞台活動をしていた。去年、彼の”世界の終焉へのパラード”を見たとき、彼がオペラ座で踊らなくなった理由が、残念ながらよくわかったっけ。
今回、彼が引退公演として自ら振り付けた独り舞台は、パラード同様、渋谷慶一郎が音楽で、3Dヴィジュアル満載の美しい作品。真っ赤な衣装は、パトリック・デュポンの当たり役だったア・スイット・オヴ・ダンスのだよね、多分。後半は、ジェレミーの最高の舞台だったアルルの女のステップを思い起こさせる振り付けも。
ジェレミーにしかできない、肉体が独自の思考を持って周囲の空気の質感を変えるような独特で美しい動き、それにぴったり共鳴するそれはそれは美しいヴィジュアルに陶然としつつ、土曜日を最後にジェレミーをこの劇場で見られなくなる、と思ってちょっとウルウルするしてしまう。
ジェレミーに尽きる夜だったな。
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13 mai;
Les Adieux de Jeremie Belingard.
J’adore ce danseur atypique depuis qu’il était coryphee. Puck de Songe de Neumeier, Pas/parts, Wuthering Heights, Bella Figura et son inoubliable L’Arlesienne….
Merci beaucoup Jeremie pour toutes ces sensations.
13日。
オペラ座バレエ、ジェレミー・ベランガール引退公演。
9日は、ジェレミー振り付けのスケアリー・ビューティーが最初に付け足されたけど、今日はやっぱり最後に付け足された。
カニンガムのウォークアラウンド〜は、前回よりは楽しめたかも。デュシャンについて少し勉強したのと、真ん中部分が前回より面白い構成になっていた。
フォーサイス、トリオは前回と全く同じ印象。ハンマーは、期待していたユゴ&ハナちゃん思ったよりより普通、前回同様、パブロが圧巻のキレ。彼、ほんとにフォーサイスが似合う。今後が楽しみ。
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そしてジェレミーのアデュー公演。
ヴィジュアルと音楽とダンスのジャズセッションのような、見事な自作が引退作品。ふた昔前のオペラ座だったら、こんな作品絶対上演不可能だった。この作品での引退を叶えてくれたオレリーに感謝、なのかな。
幻想的で美しい20分が終わり、アデューのスタート。二人の息子たちは、2年前のオレリーのときにも登場し、2度もアデュー体験してる(笑)。”幼い頃に両親の舞台で体験したアデューが楽しくて、ダンサーに、エトワールダンサーになりたいと思ったんです”なんて、20年後くらいに言ってくれたら面白いのに(笑)。
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オペラ座の王道とは完全にかけ離れた、ある種異端の道をずっと歩んできたジェレミー。野性的で、しなやかでプリミティフな美しさを持つキレのある動きで、最愛ダンサーだったカデールにちょっと近い雰囲気を持っていた。
ノイマイヤー夏の夜の夢のパック、キリアンのベラ・フィギュラ、フォーサイスのパ・パーツ、カデールの嵐が丘、そして見るたびに涙あふれたプティのアルルの女、、。あの感動は一生忘れない。過去の振付家より生きている振付家の作品が似合い、彼らの琴線を揺らし、彼らに焦がれられるダンサーだった。
たくさんの感動をありがとう、ジェレミー。
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by yukinokano2 | 2017-05-16 02:12 | アート | Comments(0)

Journal de Yukino KANO, journaliste culinaire.  パリ在住ライター加納雪乃が綴る、フランス食文化を中心にした、おいしい日々の記憶。文章&写真の無断転載禁止。
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