ベルリンフィル&サー・サイモン・ラトル ショスタコーヴィッチ(パリ) Berliner Philiharmoniker & Sir Simon Rattle Paris
Le premier concert de la saison 2017-2018. Berliner Philharmoniker & Sir Simon Rattle & Chostakovich Symphonie 1 & 15.
Parfaitement parfait. Quelle suave soiree! Ca commence bien, cette saison musicale😊
2017−2018音楽シーズンの幕開けは、多分人生最後になるだろう、ベルリナー・フィルハーモニーカー&サイモン・ラトル。スタートから極上カップル。

世界最高(なのでしょうね、一般的には)のオケと主席指揮者のカップリングを聴くのは、10年ぶりくらいかな。エクスの音楽祭で観た、神々の黄昏。低音弦の圧倒的な咆哮にゾクゾクしたっけ。
久しぶりにお顔を見るサー・サイモン、すっかり老けて巨匠的なオーラを出し始めている。ベルリン生活、やっぱり疲れちゃったのかな。人間、最後は故郷に帰りたくなるものなのかしら。
ショスタコーヴィッチの最初と最後のシンフォニーという、魅力的なプログラム。せっかくのベルリンフィル、オケ&各セクションのソリストの威力を満喫できるプログラムで嬉しい。しかもフィルハーモニー・ド・パリの抜けるようなキラッキラ音響はこういうオケと曲にぴったり。一番の2楽章とか15番の4楽章とか圧巻で、興奮の極み。

超A級オケは、やっぱりすごい。隙がない、ミスがない、傷がない。スーパースターたちの夢の共演、という言葉がほんと、お似合い。ラトルの音楽は、大きいところは存分に歌わせ、弱いところは限りなく繊細に、と、光と影をくっきり際立たせている。このオケ&この選曲にしっくりくる。
一糸乱れぬ弦のゴージャスさというか量感というか重みは、相変わらず見事。低音、地の中から湧き上がるようなゾクゾク感も健在。
樫本さんの横で今夜のコンマスを務めるダニエル・スタブラヴァのとびきり繊細でまろやかなソロにうっとり。このおじーちゃん、なんとカラヤン時代からコンマスなのだそう。来シーズンもいるなら、ベルリンフィルの4人もの主席指揮者の時代を生きる事になるのねー。引退後、回想録書いてほしい。
弦もとびきりだし、菅も打も全て完璧だけど、今夜一番の感動はなんといっても、クラリネット首席のアンドレアス・オッテンザマーと、セロ第一首席のブルノー・ドゥルプレール。
前者にとろけ、後者にうっとり。しかもどちらも若くていい男。あとで調べたら、オッテンザマーは父親&兄もウィーンフィルのクラのトップというクラリネットエリート一家の次男坊、2011年21歳で首席として入団。ドゥルプレールは、2013年に24歳でこちらも首席の入団ですって。
ラトルは英国人、スタブラヴァはポーランド人、オッテンザマーはオーストリア人、ドゥルプレールはフランス人、そしてこちらも老けたとはいえいまだ黄金の音色を奏でるフルート首席のエマニュエル・パユはスイス人。様々な血(文化)が混じるからこそ生まれる、古代ローマ最盛期のような魅力だ。
19歳にして類稀なシンフォニーを書いたショスタコーヴィッチも、20世紀の大作曲家のシンフォニーに独特の魅力を与えたラトルも、曲に華やかで躍動感あふれる命を与えたベルリンフィルも、みんなすごい、すごすぎる。
次にラトルを聴くのは、ロンドンシンフォニー(楽しみ~)。次にベルリンフィルを聴くのは、ペトレンコ(いつになることやら。早く早く~💕 ベルリンフィルとじゃなくてもいいから、早くまたパリに来てください💕)。団員に続き指揮者もぐっと若返らせるベルリンフィル。曲解を恐れずごく単純に言えば、ラトルは理性の人、ペトレンコは感情の人。ラトルにはワクワク興奮して、ペトレンコには感動して涙する。感情を直接わしずかみにされるようなキリル・ペトレンコの笑顔と指揮で、ベルリンフィルがどんな音を奏でるのか、早く聴きたくてたまらない。


by yukinokano2
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