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Paris Gourmand パリのおいしい日々2

ウィーンフィルハーモニー管弦楽団&ズービン・メータ(パリ)Winer Philharmoniker & Zubin Mehta Paris

05 octobre 2017

Wiener Philharmoniker & Zubin Mehta. Quelle sublime soiree!
ウィーン・フィルハーモニカー&ズービン・メータの演奏会。
この極上の組み合わせで、4年くらい前の春に、ブルックナー8番を聴くはずだった。のに、歴史に残る大雪のため、前夜ベルギーだかどこかで演奏会をしていた団員たちのバスがパリに来られなくなり、キャンセルになって、泣いた、、。
あの時聴けなかった黄金コンビがようやく再びパリにやってきた。
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ブラームスの悲劇的序曲、ハイドンのヴァイオリン・セロ・オーボエ・ファゴット&管弦楽のための協奏交響曲、バルトークの管弦楽のための協奏曲。
ほとんど聴いたことがない曲ばかり。でも、いざ演奏会が始まると、なぜこのプログラムなのかがよーくわかった。
ブラームスで、僕たちウィーンフィルはこんな感じのことができるんですよ、と軽く自己紹介したのち、4つのセクションのトップたちを主役にした個人芸の見事さ&ウィーンフィルならではの弦の魅力を存分にアピールするハイドン。そして最後は、バルトークで、曲の難しさ&振りの難しさをものともせず、各パートの魅力を華々しくみせつける圧巻の40分。凛々しく、深く、明るく、軽やかに、秘めやかに、笑みを浮かべ、ろうたけ、さざめき、飛び跳ね、瞑想し、歌い上げる、という感じ。最後の10分間はもう、常軌を逸してた。
このオケの弦は、いつも思うけど、本当に生き物。全員揃って同じ響きを、完璧なタイミングで合わせてきて、一つの有機的な物体となってうごめく感じ。他のどのオケよりも、細かなアイコンタクトが行われ、団員の阿吽の呼吸がずば抜けている。まるで壮大な室内楽。
この間ベルリンフィルで感動したクラリネットトップのお兄さんのクラを始め、木管もかなりいいし、金管もまあまあ。でもこのあたりは、やっぱりベルリンフィルのほうがいい。すべての弦の圧倒的な有機性の魅力が、このオケ最大の魅力だと思う。
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齢80を超えてなお、生気溢れ、体幹がピシッとしたメータの美しい指揮姿はもう、神様のよう。思わず拝みたくなる。
余韻の短いストイックな古い劇場の音響に見事に合わせた、情緒がありながらピシッと決まる音(というか休止)が、たまらなく美しい。オケの団員からの尊敬度は、去年聴いたメータの仲よしバレンボイムより方が高い気がする。
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そして、メータはもちろん団員の靴は今夜もピッカピカ。ウィーンフィルハーモニカーの靴のきれいさは、いつも見とれる。
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オケの演奏会では非常に珍しく、アンコールまで披露。このオケの十八番、シュトラウス2世のウィナーワルツ。もちろん素晴らしくて楽しいけれど、バルトークの凄さの余韻に包まれたまま終わってくれてもよかったな。
このカップルを、また聴ける機会がありますように、、。と、劇場を出るとキラキラ輝いていたエッフェル塔に願掛け。
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by yukinokano2 | 2017-10-09 17:57 | アート
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