Paris Gourmand パリのおいしい日々2

カテゴリ:アート( 140 )




パリ国立オペラ座バレエ オルフェ&ユリディス、マリ=アニエス・ジロのアデュー Ballet de l'Opera de Paris Adieux de Marie-Agnes Gillot

31 mars 2018

Ballet de l’Opera. Orphee et Eurydice de Pina bausch.
Kader, Eleonora, Marie-Agnes et Miteki étaient géniaux lors des premiers fois en 2005.
Ce soir, le dernier spectacle de Marie-Agnes Gillot. Emouvent…
オペラ座バレエ、ピナ・バウシュ「オルフェとユリディス」。
ピナの作品を2つ(もう一つは「春の祭典」)上演させてもらえるカンパニーは、パリ国立オペラ座バレエだけだそう。
グルックの美しい旋律に乗せた、オペラバレエ。パリの初演は2005年で、カデールの感動的なオルフェに何度涙したことか、、。彼は、背中で語れるダンサーだった。相手のエレオノーラも抜群、別配役のマリ=アニエスもいいし、美笛ちゃんもかわいかった。
今夜は、マリ=アニエスのアデュー公演。多分、オペラ座ダンサーの中で、彼女が一番パリの人々に愛されていたと思う。観客の雰囲気が普通じゃない。モードやアート、ショービス、マスコミがすごく多い。
ピナに愛されピナを愛したマリ=アニエス。ちょっと前に踊ったベジャールのボレロでのアデューでも良かったのかもしれないけど、個人的にはこの作品でアデューできてよかったな、と思う。
前回の再演時には、全く動きがない一幕一場、ずるして他のダンサーに自分の役をやらせてたけど、今回はさすがにそんな訳にいかないね(笑)。最初から登場してくれて、イマイチなオルフェを横目で見ながら、じっくりマリ=アニエスの顔を見る。
マリ=アニエスの存在感ある踊りを感慨深く見つつも、この作品はやはりオルフェが主役だなあ、と。動きはもちろん、背中と表情でこの神話の悲しさと美しさを滔々と語ってくれたカデールが恋しくて恋しくて、、。彼、もちろん今夜はトゥールーズから駆けつけていて、数列後ろにいる。幕間に、オペラ座の仲間たちとおしゃべりしている声に耳を傾けながら、最高のバレエ体験をさせてくれた最愛のダンサーの様々な舞台を懐かしく思い出す。
この作品、完璧な演技派ダンサーを二人揃えるのが条件だけど、オペラバレエの傑作。
そして公演が終わり、いよいよマリ=アニエスのアデュー。ガルニエ中に熱狂が広がっていく。
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Marie-Agnes Gillot était ma premiere amour-danseuse de l’Opera. Depuis 1998 jusqu'a hier soir, elle m’a donne beaucoup beaucoup beaucoup de sensations, emotions, bonheurs et plaisirs. Une danseuse “unique”, vraiment unique au monde.
Millier de merci a Marie-Agnes💕
マリ=アニエス・ジロは、オペラ座で最初に惚れこんだ女性ダンサーだった。私が見始めた頃はプルミエール・ダンスーズでだったけど、エトワール役をほぼほぼ踊り、クリエーションやレパートリー入りのほとんどに、振付家は彼女を指名した。
ものすごい技術力。今の彼女しか知らない人は、マリ=アニエスはコンテポラリーダンサーだと思っているかもしれないけど、そんなことない。彼女はもともと、クラシックが抜群にうまく、その技術は圧巻だった。キトリ、オデット&オディール、ミルタ、そしてパキータにニキヤ。信じられないほど長くて有機的な腕、遠心力をふんだんに使った驚異的て強靭なフエッテは、一生脳裏から消えない。
他の誰にもない存在感とオーラ。彼女は、その存在自体が特別。普通のダンサーには絶対表現できない輝きを持っていた。
個人的な彼女の想い出は、クラシックなら、エルヴェやヤンを相手に踊ったオデット&オディール。ジョゼとの迫力満点なキトリもすごかったし、パキータときたらもう、、、。
ネオクラシックなら、シルヴィアのディアナやボレロ。ノートルダム~のエスメラルダやクラヴィゴのエトランジュエール、若者と死など、プティ作品も感動的。ベジャールのル・コンクールのアメリカ審査員も、極上だった。
コンテンポラリーなら、文句なく、エクのアパルトマンとジゼル、そしてカールソンのシーニュ。アパルトマンのマリ=アニエスは、その距離の近さもあってあまりの迫力に息ができないくらいだったし、ジゼルは見るたびに涙、カデールとのシーニュは神秘的で夢のような感動だった。
なかなかエトワールになれず(当時のオペラ座総裁が首を縦に振らなかったとか)、プルミエール時代はある意味、”私はここまで出来るのよ!これだけできて、エトワールになれないわけがないじゃない!”と言っているようにも見えた、すごすぎるパフォマーンスの数々。逆に、エトワールになってからは、踊る機会がグンと減ってしまったのが、残念だった。
突出した技術力と演技力、そしてほかの人には絶対にない強烈なオーラ。こんなダンサーは、今のオペラ座にはもちろんいないし、これからもそう簡単にでてこない。オペラ座バレエを一番見ていた時期が彼女の全盛期と重なって本当に幸せだった。
20年間の彼女の舞台を振り返りながら、マリ=アニエスに、ブラヴァ&メルシーを込めた拍手を送り続ける。

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Fantastique discours et mise en scene! Très orinigal, très Marie-Agnes. Chouette soiree!
Merci beaucoup, ma très chere Etoile.
息子、愛犬(彼女は犬が大好き。楽屋でのインタヴューもいつも犬連れだった)、友人、家族、ダンサーたちに囲まれた、長い長いアデューが終わったあとは、フォワイエでレセプション。
恒例のスピーチは、ほかのエトワールたちと全然違う、彼女ならではのユーモア満載。リスナー総裁のスピーチ中も、まるで、インタヴューなんかそっちのけ!みたいな感じで、知人たちの顔を見つけては手を振ったり笑顔を送ったり。スピーチ後は、今はバレエ総裁でオペラ座学校時代から30年来の仲間だったオレリーを舞台に上げ、二人で即興ダンスを披露して、大盛り上がり。
普通のエトワールではないマリ=アニエス、アデューの最後の最後まで、彼女らしさ魅力に満ちた夜。
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by yukinokano2 | 2018-04-04 03:06 | アート | Comments(0)

石上純也 “Freeing Architecture”展(パリ14区)Junya Ishigami “Freeing architecture”.

30 mars 2018

Junya Ishigami “Freeing architecture”.
Magnifique fusion entre l’architecture, le nature et la liberté.
パリのコンテンポラリーアート発信地、フォンダシオン・カルティエで始まった、石上純也 “Freeing Architecture”展へ。
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自然と建築をアーティスティックに自由自在に融合させていて、とても美しいヴィジョン。
世界中に散らばる実際の作品を訪ねて、実体感してみたいな。
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J’aime le jardin de cette fondation ou il y a beaucoup de fleurs.
この財団の美術館は、お庭があって好き。
咲いている花は、まだ早春のものが主流。
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https://www.fondationcartier.com




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by yukinokano2 | 2018-03-31 16:52 | アート | Comments(0)

マリス・ヤンソンス&バイエルン放送交響楽団(パリ)Maris Jansons & Symphonieorchester des Bayerische Rundfunks Paris

26 mars 2018

Symphonieorchester des Bayerischen Rundfunks & Mariss Jansons & Denis Matsuev.
Qu’est ce que j’adore/apprecie/adomire ce maestro! Il est vraiment un génie.
Sublime Bernstein et Rasmaninov par Matsuev.
今シーズン一番楽しみにしていた演奏会。最愛の指揮者マリス・ヤンソンス率いる、バイエルン放送交響楽団。シャン・ゼリゼ劇場。
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4年くらい前に、知り合いに誘われてこのコンビでここで聴いたトゥーランガリア交響曲。演奏会から15年以上も離れてしまっていた私の目を開いて(耳を開いて、ね)くれた感動の夜。これを機に、演奏会の世界に再び戻れた。
以来、パリに来てくれるたびに聞いているコンビ。3年近く前、ベルリン・フィルからプロポーズされる前に、僕には奥さんがいるからと牽制し、コンセルトヘボウとも別れてアムステルダムの人々に涙を流させた巨匠。世界最高の2つのオーケストラをふって、バイエルン放送響を生涯のパートナー(になるんだろうなぁ、お年を考えると)に選んだ巨匠指揮者とこのオケの、相性というか愛し合いぶりったら、素晴らしい。
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今夜は、面白いプログラム構成で、1曲目にシンフォニー。シューマン1番。春を迎える喜びでこれを選んだのかしら。まあまあ素敵だけど、曲自体がどうしてももたつく。やっぱりシューマンはピアノがいい。

アントラクト後、ラスマニノフ”パガニーニのテーマによるラプソディ”。ソリストは、ドゥニス・マツーエフ。マツーエフ、いろんな意味ですごい!
まず、巨大。グランドがおもちゃのピアノに見えるほど大きい。指が太い。ぼってりした、黒鍵なんか無理でしょ、みたいな大きな指が、叩きつけるではなく押し付けるような動きで鍵盤を抑え込む。ペダルの使い方も体の動かし方もおっきくて、ピアノが壊れちゃいそう。音は迫力満点、もちろん弱音より強音がいい。かといって、がさついているわけではなく情緒もしっかりある。ラスマニノフの名曲にぴったり。そしてなにより、まったくミスタッチがない、すごい技術。伊達にチャイコフスキーで優勝してない。
その派手というかダイナミックな音にオケが見事に寄り添って、ピアノが浮かない。これはもう、ヤンソンスの手腕に尽きる。誰もが知っているサビの部分、あまりの感動に震えちゃう。
この手の演奏会では珍しく、ピアノのアンコール。子守歌みたいな優しい小曲に続き、ソフトから始まり最後は強烈なハードで終わる長めのジャズ。このジャズ演奏がまたすごくって、会場大熱狂。この人のリサイタルで、来シーズンのシャンゼリゼ劇場が始まる。聴きたいかも、、、。というか、ジャズコンサートしてほしい。強烈だ、この音。

最後は、バーンスタイン”オーケストルのためのディヴェルティメント”。こういう洒落っ気と迫力を兼ね備えた小気味好い曲も、ヤンソンスは、実に生き生きと華やかに喜び満ちて表現する。
巨匠は、タクトを振り、頻繁に持つ手を変え、手をひらひらさせ、アイコンタクトをし、口ずさみ、時には両手をおろして音を自由に語らせ、めくりすぎたページを元に戻す。微笑み、びっくり目をし、きれいな歯を見せ、口をすぼめ、髪をかきあげ、うっとりと目を閉じ、途中、観客に向けて変顔をする。
最後もアンコール。来シーズンは、この劇場にこのカップルで来ないので、その分も聴かせてくれているのかしら。バーンスタインつながりで、”カンディード”序曲。チャーミングさがこのコンビにぴったりの大好きな曲、嬉しいなぁ。心ゆくまで、大好き指揮者&オケの音に身を委ねる。
セロの1番2番が揃ってハンサムなのに気付いた。ファーストヴァイオリンはほんと上手。大ファンのホルン君の姿がないのが残念。ヴィオラの2番は右足を怪我したのか、靴の代わりにスリッパ履いてる。弦は完璧、木管が気持ち今ひとつだったけど、そんなの気にならないくらい、オケの歌いっぷりにうっとりする。

あぁ、なんて素晴らしいんだろう。出会ったのがあまりに遅すぎ、ヤンソンスの音楽をあと何年聴けるのかわからないけど、一回一回、巨匠の指揮姿と音を、記憶に大切に刻みつけたい。
来シーズンはこの劇場で、ウィーンフィルを振る巨匠。巨匠に導かれるウィンーンフィルの音、どんなかな。
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by yukinokano2 | 2018-03-27 23:30 | アート | Comments(0)

竹澤恭子室内楽 Musique de chambre avec Kyoko Takezawa a Theatre des Champs Elysées Paris8eme

19 mars 2018

Musique de chambre avec Kyoto Takezawa en violon.
竹澤恭子さんを聴きに、シャンゼリゼ劇場へ。
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演奏会に行くときはオーケストラとピアノリサイタルばかりで、室内楽はまず聴かない。大学生の頃は、カザルスホールでよく聴いてたのにね。
室内楽って、濃密な共犯性が魅力ね。一つ一つの楽器の音がちゃんと聴き分けられて、まさしく、なかよしたちの息のあったおしゃべりを聞かせてもらってる感じ。
久しぶりの恭子さんの音色、情緒豊かで強く語りかけてくる。最近新しいストラスヴァリウス(レディ・テナント)になったそう。ストラディヴァリウスの個体差って、どんな感じなのかしら。
ドヴォルザークもよかったけれど、ブラームスの恭子さん、素晴らしい。楽章を重ねるごとに、ぐ〜んと音が有機的になってきて、生き物のように鳴ってた。ほれぼれ見入って聴き入って、感覚がどんどん覚醒する。
セロのフランス・ヘルマーソンもよかったな。大好きだった、セロを弾く友人を思い出す。
久しぶりの室内楽を堪能♪
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by yukinokano2 | 2018-03-21 23:40 | アート | Comments(0)

カール・ラガーフェルド・スイット@オテル・デュ・クリヨン(パリ8区)Suite Karl Lagerfeld de Hotel du Crillon Paris 8eme

19 mars 2018

Visite de la SUite Karl Lagerfeld a Hotel du Crillon. Ca fait rever....
オテル・デュ・クリヨン、カール・ラガーフェルド・スイット見学。
ラガーフェルドの美意識がぎーっしり詰まった、それはそれは素敵な内装。
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Choupette forever @ La Suite Karl Lagarfeld.
カール・ラガーフェルド・スイットに飾られている、シュペットの写真。もちろん飼い主による撮影。かわいい〜😆
ファラオンやクレオパトルと同じサクレ・ド・ビルマニー種。ちょっと情けない顔が、クレオパトルちゃんに似てる。年も同じくらいかしら?いつか撫でてみたいねぇ。
スイット自体、ため息ものの素晴らしさだけど、私はついつい、シュペットの写真ギャラリーの前で立ち止まってしまう
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by yukinokano2 | 2018-03-21 23:29 | アート | Comments(0)

オペラ座バレエミルピエ”ダフニスとクロエ”&ベジャール”ボレロ Ballet de l’Opera Daphnis et Chloe de Millepied & Bolero de Bejart

01, 15 mars 2018

Ballet de l’Opera. Daphnis et Chloe de Millepied & Bolero de Bejart.
Mathieu angélique, Dorothee suave, Eleonora&Alessio très agréables, Francois extraordinaire et Pablo trop mignon. Distribution vraiment parfaite.
Très contente de voir Marie-Agnes dans cette pièce pour laquelle j’ai beaucoup de bons souvenirs.
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3月1日:
前夜はオペラ、今宵はバレエでオペラバスティーユ。
パリ国立オペラ座バレエ、ミルピエ”ダフニスとクロエ”&ベジャール”ボレロ”。ラヴェル特集。
バンジャマン・ミルピエがオペラ座バレエのトップに就任する前祝いで創作した”ダフニスとクロエ”。ダニエル・ビュランによるセノグラフィーが大きな話題になり、オペラ座音楽監督のフィリップ・ジョルダンが、非常に珍しくもバレエを振ってくれたっけ。ミルピエ、三顧の礼を持って迎えられたのにね、、。初演はオレリー&エルヴェ、第二配役レティシア&マチュー。第二配役の方が神話的な可愛らしさがあって好きだったな。
今夜は、ドロテ&マチューに、脇はエレオノーラ&アレッシオ、そしてフランソワ。かんっぺき。
マチューの天使感が半端ない。とろけるような笑顔がまぶしすぎる。ドロテと二人、ファンタジー100%。久しぶりのアレッシオも心地いい。そして目を見張るようなフランソワ劇場に、口があんぐり。コールでは、パブロに目が釘付け。長い手と独特のリズム感、シュッシュと風をきるような軽やかな動き、そして彼ならではの笑顔で、コールで目立ちまくり。ともすれば、マチューからパブロに視線が移っちゃう。マチューだってものすごくいいのに。パブロもダフニス踊れるね。いつか、ぜひ。まずは、週末のコンクールでスジェに昇進しようね!
ミルピエ作品はきれいだ。そつなくきれいでセンスもいい。でも、バランシンとロビンスにどうやっても敵わないのを再確認。とはいえ、まだ若いし、これから師匠達のレベルに行くのかもしれないね。
ビュランのうつくしい舞台を見事な照明が引き立てて、作品を盛り上げている。照明ってこういうことだと思う。前夜のラ・トラヴィアータとは全然違う。
ベジャールの”ボレロ”、久々。3年くらい前にニコラが引退公演で踊ったけど、それを抜かせば,実に9年ぶり。今夜は、今月末についに引退してしまうマリ=アニエス。この作品、彼女の十八番の一つ。このタイミングで”ボレロ”があってよかったよかった。昔踊った時の、ピンと張り詰めた緊張感と圧倒的なオーラはさすがになくなっちゃってるね、と、知り合いと軽いため息。けれどさすがの存在感だし、愛してやまない腕は健在。生き物のような彼女の腕を眺めながら、何十回もの感動をくれつづけた大好きなダンサーにしんみり見入る。
オケ、昨日より今日の方が好み。同じオペラ座オケではあるけれど。指揮はマキシム・パスカル。まだ30代前半の若いフランス人。昨シーズンのオールラヴェルプログラムでかなりよかったので、楽しみにしていた。今夜のラヴェル2作もなかなかのもの。大規模オケなのでオケピットが低く、指揮者の顔がほとんどみえないのが残念だったな。とはいえ、両作品とも舞台から一瞬たりとも目を離す隙がなかったけど。
55分と16分。あーっというまに終わっちゃう。もう一つラヴェルを入れて3作オムニヴァスにしてくれればよかったのにね。
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Ballet de l’Opera. Daphnis et Chloe de Millepied & Bolero de Bejart.
Sublime Mathias!!!
3月15日:
ミルピエ”ダフニスとクロエ”。ジェルマンはまあまあ、ほか3人はう〜ん。第一配役の方がずっとよかった。フランソワは相変わらずすごくて、会場に大拍手をもたらす。コールにパブロがいなくて悲しい。
初演のときもこの間も思ったけど、やっぱりミルピエは30分までがいい。この間は、ダンサーが揃ったので長さをそこまで感じなかったけど、今夜はちょっぴり飽きてしまう。
そして、待ってました!マチアスの”ボレロ”。これを見るためだけに今夜のチケットを買ったようなもの。
なんか不思議な”ボレロ”。想像していたのとちょっと違う。しなやかで敏捷。中性的で、官能的というより色っぽい。いい意味で、ちょっと怯えたような表情がしばらく続き、最後一気にトランス状態になる感じ。
昔のニコラやマリアニエスみたいな圧倒的な存在感とか質感ではなく、ジョゼみたいな妖艶さでもなく、シルヴィーみたいな強烈なオーラでもなく、シャープにクールに踊っていく。”ボレロ”で見たことなかった独特の軽さが、なんか不思議で美しい。マチアスに初めて色気を感じる。彼を初めて見た頃は、”ラ・フィーユ・マル・ガルデ”のフルートなんかを踊っていたのに、こんな表情でこんな作品を踊るようになるなんて、、、と、ちょっとじ〜ん。
そしてやっぱり思うのは、この作品、男性ダンサーのほうがいい。女性ダンサーだと、体にどんどんあわられる汗の美しさや、それを撒き散らす瞬間が見られないのだもの。
この作品を見るたびに必ず思うけど、ジョルジュ・ドンはどんなボレロを踊ったのかしら?世代が合わず、つくづく残念。
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by yukinokano2 | 2018-03-19 00:02 | アート | Comments(0)

シャガール&ヴィニュロンワイン(ランス)Reims

13 mars 2018

Le yoyage a Reims. Bonjour Ange, bonjour Mr Chagall.
ランスへの旅。
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久しぶりに大聖堂へ。そそり立つ大聖堂は、呆れるほど大きい。いかにも世界遺産な感じ。微笑む天使に挨拶して、中へ。おめあてはシャガールのステンドグラス。
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独特の青が本当に美しい、大好きなステンドグラス。場所が高すぎて、細かいところまでよく見えないのが残念。ニースのシャガール美術館みたいに、低めの位置にあればいいのに。
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聖堂の裏に回ると、シャガールのステンドグラスの部分が、他のステンドグラスに比べて暗く見える。青だからなのかしら。裏から眺めるデザインもまた楽し。
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Vives les chouettes vignerons de Champagne!
シャンパーニュの素敵なヴィニュロン(いわゆるレコルタン・マニピュラン)の傑作がずらり。
あれもこれも欲しいけど、我慢してちょっとだけ持って帰ろう。
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Ciel en Champagne.
シャンパーニュの空。お酒同様、神々しい
また近いうちに♪
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by yukinokano2 | 2018-03-17 07:46 | アート | Comments(0)

”フジタ、狂乱の時代の画家”展@マイヨール美術館(パリ7区)Foujita, Peindre dans les années folles a Musee Maillol Paris 7eme

06 mars 2018

“Foujita, Peindre dans les annees folles” commence.
Des oeuvres vraiment beau, pas mal des collections particulières donc des pièces très très rare a regarder. Magnifique! J’y reviendrai.
”フジタ、狂乱の時代の画家”展、スタート。
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没後50年、藤田嗣治、最初のパリ滞在時の作品がたーっぷり。画家6歳の時のスケッチブック(上手)から、イラスト的な作品、親友だったモディリアニの”アーモンド目”を思い起こさせる作品、日本画風のもの、そしてもちろんネコと女性もたくさん。フジタらしい、しっとりした透明感や乳白色も堪能できる。
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個人蔵作品も多く、初めて見るものがほとんどで大充実。そもそもこんな規模のフジタ展、初めてでは?
友達の友達が、所蔵作品を貸し出している。どれだろう?ネコちゃんの絵だったら、羨ましいな。家にフジタがあるって、どんな気持ちなのかしら。
キュレーションも上手で、最初の滞在はもちろん、フランスを離れてから2度目の滞在、そして死に至るまでの生涯がとても分かりやすい。

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J’adore les “chats” de Foujita. On sent très bien que le paintre a adore les chats. Plein d’affections pour chaques chats dans les tableaux💕
フジタといえば、ネコと女性。ネコちゃんたちをピックアップ。姿、表情、タッチの全てに、いかに画家がネコを愛していたかがにじみ出てて、ほんっとかわいい。
一匹もらえるなら、尻尾を立ててる色付きのか、女の子の腕に抱かれたネコちゃんか、”つ”の字に眠ってる仔猫がいいな


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ここに来る前に時間があいたので、プチ・パレで人気開催中の”パリのオランダ人1789−1914”展に寄ってみた。まあまあよかったけど、フジタの方が楽しい。期待以上の展覧会、また来よう♪

http://museemaillol.com/fr/foujita



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by yukinokano2 | 2018-03-07 20:21 | アート | Comments(0)

パリ国立オペラ座バレエ、コール・ド・バレエコンクールConcours annuel du Corps de Ballet de l’Opera de Paris

02, 03 mars 2018

Concours annuel du Corps de Ballet de l’Opera.
Mes félicitations pour les danseurs qui sont promus!
パリ国立オペラ座バレエ、コール・ド・バレエの昇進コンクール。通常11〜12月に行われるのだけれど、今シーズンは久しぶりに3月開催。年末は公演たくさんあってダンサーたち大変だから、ということらしいけど、今も、連日”オネギン”と”ラベル特集”でダンサーたち踊りっぱなしで大変だと思う。
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3月2日、女の子コンクール。カドリーユ18人、コリフェ8人、スジェ9人参加。昇進枠は、それぞれ、2、2、1。
概ね結果に納得だけど、全体的にこぢんまりとしちゃってるなぁ。おおっ!と思う若手、一人もいなかった。しいて言えば、初コンクールでコリフェになったブランカ・シュダモール。自由のエチュード、ちょっぴり失敗したけどいい感じ
プルミエール該当なし、納得。個人的にはイダの自由アザー・ダンシーズ好きだったけど、プルミエールになるほどではない。スジェたち、自由の選択ミスも多かったと思う。本人のシルエット、表情、表現力と、選んだ作品がしっくりこないケースが多かった。
女の子、プルミエール・ダンスーズ、今4人しかいなくて、うち二人はイマイチ&全然踊らないし、ほか二人はいずれエトワールになるのだろうけれどまだまだ経験も成熟も足りなくて、かなりガタガタ。もっとも、エトワールが11人と明らかに多すぎるのもどうかと思う。(うち3人くらい、プルミエールのままでよかったのに。)
今日のコンクールを見る限り、女の子たちの将来、暗い。一昔前は、ドロテ、ローラ、ミリアムみたいに、入った瞬間から、将来エトワール!と分かった子がいたのに、最近全くいなくなった。

3月3日、男の子のコンクール。カドリーユ10人、コリフェ9人、スジェ7人参加。昇進枠は、2、2、1。女の子たちに比べて、ずっと見応えがある。
カドリーユのレベルの高さにちょっと驚く。課題、誰も大きな失敗しないし、それなりに踊りこなしている。自由は、さらにいい。もちろん下手なのだけれど、下手なりにしっかり役の雰囲気作っていて、皆、上手に作品選んでる。アクセル・マリアノのジゼル、見事。シモンのパ・パーツも上手。4位だったけど、アンドレアス・サリのラ・フィーユ・マル・ガルデも見ていてとても心地よかった。
コリフェは、課題がオネギンのレンツキーアダージョなので、技術より表現力重視。アントワーヌ・キルシェー、トマ・ドキエ、パブロ・ルガサがまあまあ。自由は、ユゴ・ヴィリオッティのラルレジエンヌ、抜群。3枠あればよかったのにね。一位は、予想一番のパブロでなくて、フランチェスコ・ミュラ。確かに、自由のキショット悪くなかった。というより、エチュードを踊ったパブロが、いつもよりちょっと固めで安全策をとってた。
スジェは、予定通り、ポール・マルクがプルミエ・ダンスールに。課題はマノン1幕で、コリフェ同様アダージョ勝負。ポール、いい表情と表現力だったな。いつか彼のデグリュー、見てみたい。自由はライモンダ3幕、オペラ座らしい優等生な踊り。3年間、毎年見事な踊りで順調に昇進を重ね、あっという間にプルミエ。これからどんどん主役を踊ることになるのが、楽しみ。2位のジェレミー=ルー・ケールも、マノン&自由のフォーシーズンス秋ともに悪くない。マルク・モローのアザー・ダンシーズも雰囲気あってよかった。
女の子と対照的に、男の子の未来は明るい。カドリーユの頃からひときわ目を引いていたユゴ&ジェルマンの仲良しコンビが、立て続けにエトワールになり、オネギンではそろってエトワールらしい踊りを見せてくれた。ポールもパブロも1年目からいい感じで順調に仕上がってきていて、数年後には文句なしのエトワールになるでしょうし(その前に、お願いだからフランソワをエトワールに)、今後が楽しみな若手もちょこちょこ。
昇進したダンサーたち、おめでとう。
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by yukinokano2 | 2018-03-04 19:12 | アート | Comments(0)

パリ国立オペラ座 ラ・トラヴィアータ Opera de Paris, La Traviata

28 fevrier 2018

Opera de Paris, La Traviata.
Decue que Anna Netrebko ait annulée mais trop contente d’avoir ecoute la sublime voix de Placido Domingo qui a 77ans
パリ国立オペラ座、ラ・トラヴィアータ(椿姫)。ヴェルディの代表作、この数年すごく頻繁に上演されている。13〜14年から3年連続、一年おいて今シーズンからも3年連続。いくらなんでもやり過ぎと思うけど、集客できるのでしょうね。
今シーズンのラ・トラヴィアータは、アンナ・ネトレプコ&プラシド・ドミンゴ(父ジェルモンね、もちろん)が最後の3日間だけ歌うというので、1年前のチケット発売、この3夜は瞬時完売。
なのに、アンナ様、まさか(というよりやっぱり?)の降板😢 この冬のオペラ座は、ヨンチェヴァがボエームを降り、ハルテロスが仮面舞踏会を降り、今回ネトレプコが降りて、ソプラノ大崩壊。スーパーソプラノたちこぞってのオペラ座回避に、見る方はもちろん大ブーイング。
売っちゃおうかと思ったけど、ドミンゴ聴きたいし、前半からそのままアンナ様の分まで出演を引き受けたマリナ・レベカがなかなかいいらしいので、最終日、極寒の中オペラバスティーユへ。
端っこの端っこまでぎっしり埋まった2700席。ラ・トラヴィアータという作品力か、ドミンゴという歌手力か。
レベカのヴィオレッタ、確かになかなか。初っ端は頼りない感じだったけど、どんどんよくなって、見事なコロラトゥーラ。キラッキラな感じの声で声量もいい。でも、ネトレプコの天使のようなまろやかな声と演技でラストとか聴きたかったなぁ。本当なら、今夜が彼女のラ・トラヴィアータ引退公演になるはずだった、、。
アルフレドはつまらなかったので、スルー。
今夜のスターは、間違いなくドミンゴ。2幕、ひっそり登場した瞬間、会場がざわついた。すごい存在感とオーラで、77歳と思えない歌いっぷり。二日目、歌詞が飛んだと聞いていたけど、今夜はそんなトラブルもなく、朗々とした歌い上げ。”プロヴァンスの海と陸”の後の拍手、今夜一番長くて熱烈だった。
ドミンゴ、指揮は数年前に見た事あるけど、聴くのは多分20年以上ぶり。忘れもしない、95年のオペラ・バスティーユでのトスカ。小澤が振ってドミンゴが歌う、当時のパリオペラ座では考えられないような配役。歌も素晴らしかったけど、印象的だったのは、世界中ドミンゴを追っかけているらしいファン。最前列に陣取り、カーテンコールですごい量の花を投げていた。真後ろの席にいて、彼女たちの熱狂ぶりを目の当たりにしてほんっと驚いたっけ。それをまた、最高の笑顔で受け取るドミンゴ。これぞスター!っていうオーラを放ちまくっていた。
今夜の彼も、輝きを放ち、声も演技も素晴らしい。もちろん、声は全盛期の頃に比べると落ちているのだろうけれど、説得力と量感そして情緒に満ちて、聴きごたえたっぷり。陰影ある深みある声の表情が、カウフマンに似てるなぁ。
ブノワ・ジャコの演出、普通。シックできれいだけど、動きがなさすぎて照明もつまらない。マネの”オランピア”の使い方はいいな。ダン・エッティンガーの指揮も、んー。前奏曲は妙にまったりしているけど響いてこないし、全体的に、感情の上げ方が自己陶酔的というか独りよがりというか。歌ばっかりのヴェルディなので、まあいいや。
ネトレプコは残念だったけど、いまだ現役の驚くべきドミンゴを聴けただけでもよし。往年の大スターを迎えての会場の興奮度もすごいし、なんか妙にワクワクする楽しい夜。
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by yukinokano2 | 2018-03-01 21:30 | アート | Comments(0)

Journal de Yukino KANO, journaliste culinaire.  パリ在住ライター加納雪乃が綴る、フランス食文化を中心にした、おいしい日々の記憶。文章&写真の無断転載禁止。
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